- 監督
- マイケル・アプテッド
- 原案
- ロレッタ・リン & ジョージ・ヴェクシー
- 脚本
- トム・リックマン
- 撮影
- ラルフ・ボード
- 音楽
- オーエン・ブラッドレー
- 出演
- シシー・スペイセク(ロレッタ)
トミー・リー・ジョーンズ (ドゥーリトル)
ビヴァリー・ダンジェロ(パッツィ・クライン)
レヴォン・ヘルム(ロレッタの父テッド) - 製作年
- 1980年
- 製作国
- アメリカ
- 備考
- 第53回アカデミー賞・主演女優賞受賞
- ストーリー
-
炭坑町の大家族に生まれ、貧しいながらも幸せな日々を送っていたロレッタは、ある日軍隊帰りの若者ドゥーリトルに求婚され、両親の反対を押し切って13歳で結婚してしまう。
18歳で4児の母となったロレッタは、家事と子育てに追われる毎日を送っていたが、ロレッタの歌に聞き惚れたドゥーリトルから結婚記念日にプレゼントされたギターが、彼女の人生を大きく変えることに...。
「カントリーの女王」ロレッタ・リンの自伝をもとに描かれた、波乱万丈の半生記。
ブログを立ち上げるくらい(*1)洋楽好きな筆者が唯一苦手なジャンル、それがカントリーミュージックである。しかしここ数年、そんな筆者のカントリー・アレルギーもだいぶ和らいできた。そのキッカケになった作品が以前ここで紹介した「オー!ブラザー」、そして今回紹介する「歌え!ロレッタ 愛のために」である。
「歌え!ロレッタ 愛のために」は、炭坑町の貧しい家庭で育ったロレッタが歌手として成功する話...と書くとまるで演歌歌手の伝記みたいな暑苦しさを感じさせるが、実際は見終わった後にとてもさわやかな印象を残す作品である。
それは、この物語には「私はこんなにも苦労して夢を実現させたんですよ!どうです偉いでしょう?」と言った、成功譚にありがちなある種の押しつけがましさがないからだろう。
そしてなんと言っても、天真爛漫でチャーミングなロレッタ像を作り上げたシシー・スペイセクの功績が大きい。彼女なくしてこの作品は成り立たなかったと言っても過言ではない。吹き替え無しで挑んだ歌の数々も実に見事(*2)。彼女のハスキーな声と小細工を労さない素直な歌い方には、とても好感が持てた。
今や缶コーヒーCMの宇宙人役ですっかりお馴染みの(?)トミー・リー・ジョーンズも、ロレッタを支える無骨な旦那さん役を好演している。
ひとつひとつのエピソードが短めでテンポが良いのも好ポイント。特にドゥーリトルがロレッタの歌に才能を見いだすあたりから、一連のエピソード(家事の合間にギターを練習するロレッタ → 夫に騙され酒場デビュー → 初めてのレコーディング → 父親の死 → 夫婦二人三脚でプロモーション)を経て、ついにカントリーの殿堂「グランド・オール・オプリ」デビューにこぎ着けるまでの「疾走感」が非常に心地良い。
とにかくこの作品は、カントリーに全く興味がない人やロレッタ・リンを知らない人でも問題なく楽しめる一品である。
- メインキャスト紹介
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シシー・スペイセクは1949年12月25日生まれ。アメリカ合衆国テキサス州出身。ちなみに先日テレビ番組(「アクターズ・インタビュー」)で彼女を見る機会があったのだが、50代にして可憐な、そして知性と気品のある女性という印象だった。
- 「地獄の逃避行」(1973年・米)
※テレンス・マリックの監督デビュー作品。 - 「キャリー」(1976年・米)
※スティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督のホラー。 - 「三人の女」(1977年・米)※監督:ロバート・アルトマン
- 「ミッシング」(1982年・米)
※ジャック・レモン主演の社会派サスペンス。 - 「ザ・リバー」(1984年・米)
※メル・ギブソン主演の社会派ドラマ。 - 「JFK」(1991年・米)
※「ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件」を描いた社会派ドラマ。 - 「ストレイト・ストーリー」(1999年・米)
※デヴィッド・リンチ監督のロード・ムービー(関連エントリ)。 - 「ロング・ウォーク・ホーム」(1990年・米)
※人種問題を扱った人間ドラマ。 - 「イン・ザ・ベッドルーム」(2001年・米)
※1人息子を殺された中年夫婦の葛藤を描いたサスペンス。
一方、トミー・リー・ジョーンズは、1946年9月15日生まれ。アメリカ合衆国テキサス州出身。
- 「地獄の逃避行」(1973年・米)
- ロレッタ・リン
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ロレッタ・リンは、1935年アメリカ合衆国ケンタッキー州生まれ。今なお現役のシンガー & ソングライター。
「The Definitive Collection」
25曲収録のベスト盤。「炭鉱夫の娘( Coal Miner's Daughter)など劇中で歌われた曲のオリジナルも4曲収録。
「Van Lear Rose」
ホワイト・ストライプのジャック・ホワイトのプロデュースによる、彼女の最新アルバム。
そして本家ロレッタ・リンが歌う「炭鉱夫の娘」の貴重映像がこちら ↓
Loretta Lynn, Coal's miner daughter, Wembley festival(YouTube)
「Coal Miner's Daughter」
シシー・スペイセク、ビヴァリー・ダンジェロらが歌うサントラ盤。
- 「オプリ」とは?
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ロレッタの憧れであり、後に出演することになった「オプリ」(「グランド・オール・オプリ」)は、カントリー歌手の登竜門的な公開ライブ番組で、今なお続くアメリカ最古(!)の番組とのこと。
ちなみに劇中、初めてオプリに出演することになったロレッタが出番を前にして「私だけ下積みの苦労をしていないから場違いに感じる」と尻込みすると、すかさずドゥーリトルが「下積みは後でしろ!」と一括するシーンは良かった(笑)。
- *1
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「e-HOLIC:音楽編」機会がありましたら一度お越し下さい... m(_ _)m
- *2
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ちなみに、パッツィ・クライン役のビヴァリー・ダンジェロも吹き替え無し。恐るべしハリウッド...。
- 08/05/08
- レビュー > ヒューマンドラマ
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