- 監督
- ジョエル・コーエン
- 制作
- イーサン・コーエン
- 脚本
- ジョエル & イーサン・コーエン
- 出演
- フランシス・マクドーマンド(アビー)
ジョン・ゲッツ(レイ)
ダン・ヘダヤ(マーティ)
M・エメット・ウォルシュ(ローレン) - 制作年
- 1999年
- 製作国
- アメリカ
- ストーリー
-
アメリカ南部の田舎町で酒場を経営するマーティは、浮気調査のために雇った私立探偵から妻のアビーと店の従業員レイの不倫を知らされる。数日後、マーティーは私立探偵に2人の殺害を依頼するが...。
一癖も二癖もある作風で知られるコーエン兄弟だが、デビュー作は意外に直球勝負(とは行っても随所に「ただ者ではない」個性を感じさせるのだが...)。登場人物も少なく余計な要素を排除したシンプルな構成は、良い意味でヒッチコックなどの古典を彷彿(ほうふつ)とさせる味わいがある。あれもこれもと欲張り過ぎて複雑になってしまった昨今のスリラーにお嘆きの貴兄に、是非おすすめしたい一品。
本来単純であったはずの殺人事件が、様々な誤解と疑心暗鬼から複雑に様変わりしていく一部始終を、コーエン兄弟が独特のシニカルな視点で描いていく。
特に気に入ったのは、アビーを犯人だと勘違いした浮気相手のレイが、彼女のために「間違いだらけの死体処理」を行う一連のシーン。「おいおい、それじゃ証拠残しまくりだろ!」と誰もがツッコミを入れたくなる、愚かな(しかし反面リアルとも言える)行動の数々が、スリリングでしかも哀しい...。
小道具の見せ方もさすがにうまい。事件に関わる拳銃(と3発の弾丸)、犯行現場に残されたジッポー(ライター)。事件とは関係ないが、探偵の車につるされた悪趣味なアクセサリーやマーティの机に放置された魚の死体...。これらのひとつひとつが作品の雰囲気作りに一役買っている。
ちなみに、主演(?)の女優さんをどこかで見た顔だなと思いながらも思い出せず、後で調べたら「ファーゴ」の女署長さん(ジョエル・コーエン夫人のフランシス・マクドーマンド)の若かりし日の姿だと知ってビックリ。
12年の時の流れはある意味ザ・スリラー...(*1)。
- モーティマー・ヤングって誰だ?
-
冒頭で「この映画は再編集版で云々」と口上を述べるおじさん。ありゃいったい誰だ?と思ったら、フォーエバー・ヤング・フィルムズという架空の映画修復会社の人...という設定らしい(笑)。
※参考:Geneon(MOVIE)
- *1
-
とは言っても、筆者は「ファーゴ」の彼女の方が味があって好きだが...。
- 07/10/10
- レビュー > サスペンス
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