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ヒストリー・オブ・バイオレンス

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ヒストリー・オブ・バイオレンス

監督
デヴィッド・クローネンバーグ
原作
ジョン・ワグナー / ヴィンス・ロック
脚本
ジョシュ・オルソン
撮影
ピーター・サシツキー
音楽
ハワード・ショア
出演
ヴィゴ・モーテンセン(トム)
マリア・ベロ(トムの妻エディ)
アシュトン・ホームズ(トムの息子ジャック)
エド・ハリス(フォガティ)
ウィリアム・ハート(リッチー)
製作年
2005年
製作国
アメリカ / カナダ

ストーリー

インディアナの田舎町で食堂を経営しながら、妻エディや2人の子どもたちと穏やかに暮らしていたトム。そんな彼が、ある日店に現れた2人組の強盗を倒し従業員の命を救ったことから、一躍「時の人」に。ところがその事件以来、見知らぬ片目の男とその手下が現れ、トム一家に執拗につきまとい始める。

家族への「思いの丈」をしたためた手紙を残し、静かに去っていく主人公。あるいは過去との決着を果たすも深手を負って息絶える主人公。...そんなラストシーンを思い描いていた筆者は、この作品の結末に衝撃を覚えた。何故なら、いかに魅力的に描かれていようとも、罪を犯した者の最後は必ず「報い」を受けるのがこの手の映画の(フィルム・ノワール的な)美学だと思っていたからだ。

しかしながら、この作品はそういった文脈で語るよりも「家族の絆」に注目すべき作品なのかもしれない。ならばこの結末も「あり」か...。

全編に渡って目立つのは余計な描写を省いた極太なタッチで、テンポも良い。主人公の過去を詳しく描かなかったのも逆に良かったかもしれない。この種の作品が説明過多になってしまっては無粋というものだし。

主役のヴィゴ・モーテンセンは、その「内に秘めた狂気」に「タクシー・ドライバー(*1)」の頃のロバート・デニーロを思わせる独特の雰囲気がある。ちなみに、ネットで彼の経歴を調べるまで、恥ずかしながらあの「ロード・オブ・ザ・リング(*2)」のアラゴルン(*3)役の人だったとは気づかなかった次第(汗)。

一方、奥さん役のマリア・ベロもなかなかの好演だった。それにしてもチア・リーダー姿でサービス(?)してくれる嫁さんて...ちょっとイタいけど最高!(笑)。

この2人のラブシーンも相当に極太タッチで、怒りを爆発させつつも夫の求めに激しく応じてしまう階段のシーンなどは、「郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年版)」(*4)でジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングがキッチンテーブル上で繰り広げたあの場面を彷彿とさせ、迫力満点である。

クローネンバーグ監督の作品は「スキャナーズ (1981)」と「ヴィデオドローム (1982)」ぐらいしか見た記憶がない筆者の「クローネンバーグ = ホラーの人」という安直なイメージは、この作品で完全に払拭された(もっとも多少の「なごり」は見られるが...)。

関連リンク
*1

B000T7QD00
タクシードライバー スペシャル・エディション(2枚組)

*2

ロード・オブ・ザ・リング - Wikipedia

*3

アラゴルン - Wikipedia

*4

B00005HC5H
郵便配達は二度ベルを鳴らす

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